イエスさまの逆説
「自分のいのちを救おうと思う者はそれを失い、わたしのためにいのちを失う者は、それを救うのです。」
ルカの福音書9章24節
「逆説」とは
一見、真理にそむいているようにみえて、実は一面の真理を言い表している表現。「急がば回れ」など。
(出典:goo 辞書)
自分のいのちを救おうと思う者は、かえってそれを失ってしまいます。
これは、いわゆる自己中心的な生き方と言えるでしょうか。
「今だけ・金だけ・自分だけ」を追い求めていると、かえって本当に大切ないのちを失ってしまいます。
一方、自分のいのちを失うなら、それが救うことに繋がります。
つまり、他者のために自分を差し出すときにこそ味わうことができる喜びや幸福があるのです。
これがイエスさまの逆説になります。
はたして、一面の真理を言い表しているのでしょうか。
例えば、朝早く起きて自分のために特別なお弁当を作ろうと思うでしょうか。
私の場合は、なかなかそのような気になりません。
もし作れたとしても、それは自分だけの満足になってしまいます。
ところが、幼稚園や小学生の子供の運動会があると、子供のためには作ろうと頑張る力が出てきます。
他者のために自分の睡眠時間と労力を差し出すときにこそ、子供の喜ぶ姿を見ることができ、それを心から楽しみ、幸福を感じるようになります。
これは親子に限らず、夫婦、友人、恋人、そして職場の同僚など、どのような人間関係においても当てはまる真理ではないでしょうか。
注意深く聖書を読むと、イエスさまは「わたしのためにいのちを失う者は」と仰せになりました。
これは「イエスさまを信じてイエスさまの教えに従って生きて行くこと」を表します。
そのとき、天国での永遠に続く幸い、永遠のいのちが与えられます。
永遠のいのちこそ、「今だけ・金だけ・自分だけ」を追い求めていては得られない、本当に大切ないのちです。
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